作業療法学科教員 小澤からのメッセージ

1.担当科目紹介

−基礎作業学T−(1年次)

作業療法で行う、多くの「作業」の中で、「手工芸」にあたる部分を学びます。
1年次では、実際に織物、革細工、木工、陶芸の順に4領域を1年間かけて行います。
当校には、陶芸の大型電気炉もあり、毎年様々な制作品が作られています。
初めてでも、一から学ぶので大丈夫です。自分の作品に感動し、「作る喜び」を身をもって実感して下さい。

−基礎作業学U−(2年次)

主に集団活動について学びます。また、いくつかの作業を分析し、様々な面から作業を捉えられることを目指します。
園芸、料理、散歩、レクリエーションなどを通して、集団活動の意義を考えます。
七宝焼き、マクラメ、編み物などを実際に行い、作業の分析を行います。
この原稿を書いている今日も、「園芸」で栽培中の野菜が、太陽の下でたわわに実っています。

−評価学W(精神)−(2年次)

評価とは、「人を評価する」ということではなく、「正しく対象者の方の状況を把握する」というような意味です。精神科の評価の基本は「観察」です。行動を丁寧に観察して、その「背後にある」精神症状や、精神症状の、そのまた「背後にある」ことがらを推察できることを目指します。
その他「面接」「情報収集のしかた」等を身に付けます。

−作業治療学W(精神)−(3年次)

精神科領域では、21世紀に入り、国が「入院医療中心から地域生活中心へ」と提唱してから、徐々にその移行が進んできています。講義では、1年間の前半は疾患別の作業療法を学び、後半は主に地域生活支援について学びます。他の領域もそうですが、精神科領域のリハビリテーションは時代とともに「今」動いています。作業活動をうまく活用すれば、精神症状は落ち着きを呈します。上手く活用すれば、日々の生活において充実感を得ることができます。




2.自己紹介

私は、この学校の1期生として卒業しました。
現在は、教員として基礎作業学T,Uと精神科領域の教科を担当しています。
自分としては「作業」について、いろいろと学生と考えられる教科だと思っています。

週1回は精神障害者就労支援事業所へ行っています。
精神症状が徐々に落ち着き、社会生活を送られている皆さんと共に過ごしています。

月に数回は精神科の病院で働いています。
作業活動のうち、「料理」を担当しています。参加者全員の方が活動できて、「美味しい」出来上がりで、「美味しかった〜」とお互いに言い合う時、それは多分「意味のある作業」になっていると思います。

作業療法士という職業は、対象者の方々と「人対人」として貴重な時間を過ごすことになります。対峙した時の自分が、どんな作業療法士でありたいのかを考え続けたいと思います。