24.10.01
授業紹介「保健体育 ウォーキング」
看護学科では、1年次の前期履修科目に保健体育があります。全15回の講義のうち最初の2回は座学で「健康と身体活動」を学び、3回目からバスケットボールやバドミントンなどのスポーツを実践し、スポーツへの親しみを育むとともに心技体の能力向上を目指します。
今回はその中のウォーキングの授業を紹介します。
授業内容に【ウォーキング】とあると、学生は「歩くだけ?」と他のスポーツとは違った反応をします。健康な学生にとって歩くことは当たり前のことで、普段、何も意識せずにしている動作かもしれません。しかし、学生に「正しい姿勢、正しい歩き方ってわかる?」と聞くと、首をかしげます。
正しい姿勢・正しい歩き方を知ることは、看護師としてとても重要なことです。受け持ち患者さんが転倒予防のための歩行練習を行う際、付き添うことがあるからです。正しい知識があれば、患者さんの歩行を観察し、姿勢を直した方がいいのか、筋力が足りないのかなどの評価をし、適切な歩行指導ができます。
健康ウォーキング指導士である田中寿美子先生に講師としてお越しいただき、第1回目の授業では「正しく立つ、正しく歩く、健康ウォーキング」を学びました。
「重心はどこ?」「手の振り方はどのように?」「目線はどこ?」と、一つずつ動作の指導を受けながら自分の立ち方、歩き方を見直していました。
【何気なく歩く】を【正しく歩く・健康のためのウォーキング】に変えることは難しそうでしたが、先生の指導を受けた後は確実に学生たちの歩き方に変化が見られました。また、歩くことへの興味関心にも変化があったように感じました。
第2回目の講義では、滑川市内をウォーキングしました。
あいにくの雨で、時には傘を差したり雨宿りをしながらのウォーキングとなったため、せっかく学習した腕の振り方や歩き方を実践できない場面もありましたが、普段車で通っているときは気付かなかった店を発見したり、風景に親しむことができたようです。5.5km歩いたので最後は少し疲労も見られましたが、みんな笑顔でウォーキングを楽しんでいました。
いつまでも歩ける転倒しない身体づくりは健康寿命の延伸にもつながります。学生自身の健康のためにも、患者さんに歩行指導ができる看護師になるためにも、今回の授業で学んだウォーキングをこれからも実践してもらいたいと思います。