24.10.18

黒部市民病院 災害実働訓練ボランティア参加

9月21日(土)、黒部市民病院で災害実働訓練が行われ、当学科1~2年生の希望者20名が傷病者役のボランティアとして参加しました。

 

災害訓練参加に際し、黒部市民病院のDMAT (*1) 隊員で看護師の伊井様が来校され、災害実働訓練の概要について説明がありました。また、災害医療の実際について、DMATが東日本大震災や能登半島地震で実際に活動した時の写真を交えながら教えていただきました。

 (*1) DMAT(ディーマット)… 災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team) の頭文字をとった略称

 


当日、黒部市民病院に到着すると、一人ひとりに傷病者の設定が割り当てられ、職員の方から担当する傷病者について説明を受けました。重症から軽症まで様々な設定があり、訓練中はその傷病者になりきります。

 

 

訓練が始まると、所定の位置につき、救急隊からトリアージ (*2) を受けます。

トリアージタッグ (*3) を右手首に取り付けられ、医療救護を待ちます。

 (*2) トリアージ… 災害など多数の傷病者が発生した時に緊急度や重症度に応じて治療や搬送の優先順位を決めること
 (*3) トリアージタッグ… トリアージの結果を示す識別票のこと

 

 

受傷の状況に応じて、徒歩、車椅子、ストレッチャーで、トリアージタッグの色のエリアに搬送されていきます。

 

 

 

各エリアに搬送された学生たちは、医師の診察後、処置を受けていました。

 

 

トリアージタッグ緑色の学生は、軽症で症状観察と内服薬だけもらって訓練が終了となりました。

優先順位が最も高い赤色エリアと2番目に高い黄色エリアでは、点滴投与の処置を受けたり、レントゲンなど検査に行くために再度搬送されたりしていました。中には緊急手術で手術室へ搬送されたり、黒色(心肺停止や救命の見込みがない状態)へトリアージ変更となった学生もいました。

 


 

このような大規模な災害実働訓練に参加させていただき、学生たちは災害医療について体験し学ぶことができました。学生たちには、今回の訓練で見ることができた緊急時でも他者を思い救護できる看護師になってもらいたいと思います。