22.06.29
1年生 看護技術演習~バイタルサインの測定~
6月中旬、1年生が “バイタルサインの測定” の技術演習に臨みました。
バイタルサイン(vital signs)は生命徴候と訳され、生命の維持に必要な徴候を意味します。
患者さんの経過や症状を把握するための指標となるので、バイタルサインの測定は大切な技術です。
演習後のふり返りに「自分自身の体温を測ったり、脈拍を測ることはあっても、人の体温や脈拍を測ったり、血圧を測定することは初めての体験でスムーズには出来なかった」という言葉があった通り、緊張を伴う演習だったようです。
体温計は体軸に対して、30~45度の角度で腋窩中央に挿入します。
脈拍測定は、第2~4指をアーチ形に揃えて測定します。
その後、患者さん役に気づかせないように呼吸測定を行います。
気付かれずに測定するのは、意外に難しい!
アネロイド式血圧計で血圧測定をします。
まずは、触診法で収縮期血圧(最高血圧)の目安を立てます。
学生からは「上腕動脈を見つけるのが一番難しかった。」という声が聞かれました。
その後、ゴム嚢の中心が上腕動脈の上にくるようにマンシェットを巻きます。
指が1~2本入る強さで巻くのですが…上手くいきません!
【 演習を終えて (学生レポートより) 】
これまでは測定される立場でしたが、実際に看護師役になって測定する立場となったとき、「見た目より何倍も難しい」と多くの学生が感じていたようです。
また、血圧測定(聴診法)では、測定に集中するあまり患者さんの様子まで確認できなかったと反省する声も聞かれました。
一番多かったのは、「説明(声掛け)は大切である」という意見です。
次に、何をするのか説明することによって、患者さんは安心感を抱くということ、また不安に思って接すると患者さんに伝わってしまうということを患者役になって経験することができました。
患者さんの立場にたって考えることは大切なことです。
今回の気付きを忘れないで欲しいと思います。
また、「他者の脈を取り、改めて命とかかわる仕事であることが分かった」という感想もありました。
バイタルサインは、まさに命に直結する情報です。
患者さんの反応を確認しながら、正確に測定技術を習得して欲しいと思います。